竹久 夢二のカルテ;肺結核

1月31日日曜日の夜は自宅でBS朝日の“英雄達のカルテ”を拝見させていただきました。
竹下夢二さんは肺結核を患っており、結核についてコメントさせていただきました。
現在のような抗結核薬が使用できるようになるだいぶ前の、明治、大正、昭和初期は、
サナトリウムのような大気安静療法(きれいな空気を吸って、栄養を摂るのみの治療)だったようです。その後、肺虚脱療法といって、肺をつぶして、結核菌に空気をいかないようにする治療が行われたようです。人工気胸術(肺に針をさして潰す治療)、通称ピンポン玉といって、ピンポン玉のような合成樹脂を肺に入れて虚脱させる手術、胸郭形成術といった手術などが行われておりました。昭和40年以降、現在のような抗結核薬が登場して、完治できる病気になったわけです。日本では減少した結核ですが、日本国内で年間20000名の発病者、約2000名の死亡者がおります。世界の3大感染症は、HIV,マラリア、結核です。発病でなく、感染という点では、世界の人口の1/3が感染しております。結核は昔の病気ではありません。やはり市町村や会社、人間ドッグなどの健康診断は重要です。

2月1日